資格とコスト
資格取得は未来への投資、だからこそコストの把握は大事
「資格取得は未来への自分への投資」私はそう考えています。
資格を取ることには沢山のメリットがあります。「就職・転職に役立つ」・「キャリアアップにつながる」・「自己研鑽になる」等、様々です。
しかし、だからと言ってなんでもかんでも資格を取得すればいいというものではないとも思います。
投資である以上、かかった「コスト」に見合うだけの「利益」がないのであれば資格を取るのに費やした時間は無駄になったとも言えます。
だからこそ私は、資格を取る際にかかる「コスト」というものはしっかり把握しておく必要があると考えています。
資格とコスト
さて資格を取るのには様々な「コスト」がかかります。具体的には大きくは下記の二つのコストになるのではないでしょうか。
金銭コスト
資格を取るのにかかったお金ですね。具体的に言えば「資格を取るためにかかった学費や講座費用」、「参考書・問題集等の書籍購入にかかった費用」、「受験費用」等です。
具体的にお金として支払うものですので「コスト」の把握はしやすいです。
時間コスト
資格を取るために費やした時間ですね。「資格に関する調査の時間」、「資格を取るために勉強する時間」、「資格試験を受験する時間」等がこれにあたるでしょうか。その中でも「勉強する時間」は資格にもよりますが、かなりの時間がかかり資格の難易度が高ければ高いほど多くの時間を費やす必要があります。
「金銭コスト」と「時間コスト」はどちらも大事
「余った時間」であっても「時間」は「コスト」という認識を持つ
さて私は、少し前までは資格の取得にかかるコストに関しては、「金銭コスト」にばかり目を向けていて、正直「時間コスト」に関してはほとんど意識していませんでした。
理由としては私にとって資格取得の為の時間は一言で言えば「余った時間」の有効利用であって、すなわち「時間コスト」は「余った時間を使う=無料」だったからです。
むしろ「本来無駄に使う時間を有益な勉強に使うんだから得」とすら考えていたと思います。
しかし「資格得る為の勉強の時間」が有益になるのは「そこから何か利益が得られた時」であり「勉強の為に時間を費やす」事自体は間違いなく「コスト」です。
そして「時間コスト」に関しては決して「金銭コスト」より軽くみていいわけでなく、どちらもしっかりと考えた上できちんろコスト把握をする必要があると考えるようになりました。
「時間コスト」も重要視するようになった理由
この理由は簡単で端的に言えば、時間が足りなくなったからです。去年あたりから私は真剣に「金銭的に裕福になる」ことや「FIRE」について考えるようになってきました。そんな中でサラリーマンとして働きながら「将来のステップアップのための資格取得」と「現在のキャッシュフロー(収入)を増やすための副業」等を両立しています。
そしてその二つを両立していて痛感した思いが「時間が足りない」ということです。正直、未来の自分のために時間を費やすより「今、お金を儲けること」を考えるべきではないか、ということを思うことも多くなりました。
「コスト」が割りに合うかの検証が必要
それでもやはり将来「やりたいこと」や「なりたい自分」を考えれば、取っておきたい資格もまだまだあり「資格取得のための勉強」は続けていかなければと思っています。
なので「その資格を取るために費やすコスト」をきっちりと把握し「将来得られる有益性」とつり合いが取れているかを検討することは非常に重要だと感じるようになっています。
コスト把握の方法
コストを把握するため「資格のコスト」を「金銭コスト」に換算する
さてそこで私が最近するようになったのがに「時間コスト」を「金銭コスト」に換算して把握するというものです。
理由としては「時間コスト」と「金銭コスト」を一つの数値としてまとめていたほうが評価しやすいということ、そして「お金」として考えておけば、将来「この資格のおかげでこれだけ儲かったから、賭けたコスト分の元が取れた」という判断がしやすいかと思ったからです(勿論、物事は単純に金銭に換算できることばかりでもないのでそれはそれで難しいかもしれませんが)。
例として、私が「簿記3級」と取った時のコストはこんな感じです。ちなみに「時間コスト」に関しては、「1時間を500円」として換算しています。正直この換算に妥当性があるかと言われれば微妙ですが一つの目安として、把握できるように一旦わかりやすい換算にしております。
簿記3級を取得するのにかかったコスト
コスト種別 | 費目 | 金額 | 時間 | コスト(円換算) 換算比率 1時間:500円 |
金銭的コスト | 参考書代 | 2200円 | – | 2200円 |
受験費用 | 3400円 | – | 3400円 | |
時間コスト | 勉強時間 | – | 50時間 | 25000円 |
試験受験 | – | 4時間 | 2000円 | |
合計コスト | 32600円 | |||
コストに占める時間コストの割合 | 約83% |
つまり「簿記3級」に関してはこの資格から、「32600円の利益」が得られれば、元が取れたことになりますね。正直、それも何をもって「32600円の利益」か判断が難しいですが定量的な判断の目安にはできます。
資格取得にかかるコストは圧倒的に「時間コスト」のほうが高い
さて、こうして「時間コスト」を「金銭コスト」に換算してみて、思うのは「時間コスト」は「金銭コスト」よりかなり高くつくということです。
これは「時間コスト」を「金銭コスト」にどう換算するかによりますが、私は今回行った「1時間を500円で換算」というのがそう、換算係数としてそう大きいものだとは思いません。
例えば「勉強に費やす時間」をそのままバイト・副業に費やせば時給500円程度稼げるものは多々あります(ちなみに上記の例の場合1時間100円で換算したとしても、「時間コスト」は「金銭コスト」と同じくらいです)。
人間はややもすると、自分が持っている時間というものを軽視しがちですが、「時間コスト」はとても高いという認識は持っていたほうがいいかもしれません。
まとめ
今回は、「資格取得」とそれにかかる「コスト」に関して自分が思っていることを書きました。
資格を取る際、そこにかかる「金銭コスト」・「時間コスト」は軽視していいものではありません。特に「時間コスト」に関しては軽視してしまいがちですが、は思っているよりずっと高くつきます。それも踏まえて「コスト」を検討することは非常に重要です。
自分が取りたい資格を取るためにどれだけの「コスト」がかかって、そこからどんな「利益」が得られるか、特に限られた時間しか持たない私のような人間にはとても大事なことなので、しっかり考えていきたいです。
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