経済圏最強、楽天経済圏とは?そのメリット・デメリット 2023年の最新事情を解説

楽天経済圏とは

引用:楽天

 楽天経済圏とは、「日常生活において、楽天グループが展開するサービスを中心に生活すること」を指します。日常のさまざまなシーンで楽天グループのサービスを活用することで、様々なメリットを享受することが出来るようになり、ここ数年活用する人が増えてきているのではないかと思います。
 楽天グループは様々なサービスを提供しており、それらを併用お得にポイント還元を得ることが得ることが出来ます。

楽天経済圏の魅力

 経済圏に関しては、「paypay経済圏」、「SBI経済圏」、「au経済圏」等様々なものがありますが、楽天経済圏の魅力は何と言ってもその経済圏の広さです。ベースである「楽天市場」を中心に、「銀行・証券」等の金融サービス、「携帯電話・インターネット」等の通信サービス、「電気・ガス」等のインフラサービスその他もろもろ、あらゆるサービスに楽天のすそ野は広がっており、様々な場所で楽天経済圏の恩恵を受けることが出来ます。

楽天グループのSPU(スーパーポイントアッププログラム)

 楽天経済圏の最大の特徴は「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」にあります。楽天の各種サービスを利用することで、「SPU倍率(ポイント還元率)」があがり楽天市場での買い物の際、ポイント還元率が上がっていき、お得に買い物ができるようになります。楽天経済圏においてはまずこの「SPU」を上げるようにサービスを利用していくことが「お得」への近道です。

「SPU」倍率が上がるサービス一覧

 現状、楽天のサービスにおいて、「SPU」に関係するサービスは下記のとおりです。

サービスSPU倍率条件達成難易度お勧め度
楽天モバイル最大+3倍楽天モバイル契約+2倍
ダイヤモンド会員+1倍
★★★★☆
楽天モバイル キャリア決済+0.5倍楽天モバイルのキャリア決済を使い、
GooglePlayストア等で月2,000円以上利用
×★★☆☆☆
楽天ひかり+1倍対象サービスを契約★★★☆☆
楽天カード+2倍楽天市場での買い物
(楽天市場以外では+1倍)
★★★★★
楽天 プレミアムカード+4倍★★★☆☆
楽天銀行 + 楽天カード+1倍①楽天銀行での楽天カード引き落とし+0,5倍
②給料、年金、賞与の楽天銀行での受取+1倍
(②は①を達成している時のみ)
★★★★★
楽天証券+投資信託+0.5倍当月合計30,000円以上のポイント投資(投資信託)
(30000円中1円でもポイント利用していればOK)
★★★★☆
楽天証券+米国株式+0.5倍当月合計30,000円以上のポイント投資(米国株式 円貨決済)(30000円中1円でもポイント利用していればOK)★☆☆☆☆
楽天 ウォレット+0.5倍合計30,000円以上暗号資産現物を 購入(ポイント交換含む)★☆☆☆☆
楽天トラベル+1.0倍対象サービスで月一回5,000円以上予約し、対象期間に利用★★★☆☆
楽天市場 アプリ+0.5倍楽天市場アプリで買い物★★★★★
楽天 ブックス+0.5倍月1回1注文1,000円以上お買い物★★★☆☆
楽天 Kobo+0.5倍電子書籍を月1回1注文1,000円以上お買い物★★★☆☆
rakuten Pasha+0.5倍①「トクダネ」で合計300ポイント以上獲得
②「きょうのレシートキャンペーン」で10枚以上審査通過
★★★☆☆
Rakuten Fashionアプリ+0.5倍対象サービスで 当月1回お買い物★★★☆☆
楽天 ビューティ+0.5倍月一回3,000円以上のネット予約&施術完了★★★☆☆
備考達成難易度に関して:「◎」無料で達成可能、難しい条件なし
          「○」無料で達成可能 
          「△」達成するために月々の支払等金銭的条件が必要
お勧め度に関して :達成条件とサービスのお得度を比較してた個人的な
          お勧め度です。主の主観が大きく入っております。

「SPU」が上がるお勧めサービス

お勧め度(★★★★★★) 絶対登録しておくべきサービス

下記3つのサービスは全て無料で利用でき、合わせて還元率が「4%~4.5%」のなります。無料でここまで出来るならとりあえず登録しておくだけでも十分に利用価値があります。

楽天アプリ(SPU「+0.5倍」 お勧め度:★★★★★)

 楽天の基本とも言える、楽天市場で買い物をするためのスマホアプリになります。SPU倍率のアップは「+0.5倍」倍と高くありませんが、何と言っても条件達成が簡単です。スマホに楽天アプリを入れて買い物するだけ。逆に言えば、PCからの買い物や、スマホでも楽天アプリを通さずに買い物すると倍率が「+0.5倍」下がってしまうのでやらないメリットが特にありません。

楽天カード(SPU「+2.0倍」 お勧め度:★★★★★)

 こちらは楽天が提供するクレジットカードです、基本の「楽天カード」、「楽天銀行カード」等年会費無料のものがこれに当たります。楽天カードの基本還元率は「1%」、更に楽天市場での買い物の際は上記SPU「+2倍」が適用されるため、実質3%の還元が受けられます。

楽天銀行 + 楽天カード(SPU「+0.5倍~+1.0倍」 お勧め度:★★★★★)

 楽天カードを利用しているなら、楽天銀行を利用すると更にお得出来る可能性があります。楽天カードの引き落としを「楽天銀行」からにすることで「+0.5倍」、そのうえで「給与、年金、賞与」の振り込み口座を「楽天銀行」にすることで更に「+0.5倍」です。どちらも無料で行えますが、給与の振り込み先の変更等は、働き先の会社への届け出等もあるかと思いますので、「楽天カード」の引き落としを「楽天銀行」にするだけでも行っておくとよいです。

お勧め度(★★★★☆) 他と比較し、楽天を利用をすることで損はないサービス

 「SPU」の条件を満たすにはサービスの月額利用等、一定の要件が必要になりますが、そもそもサービス自体の利用価値が高く、他の会社で同じサービスを受けるなら楽天にしておくことが十分お得になるサービスです。

楽天モバイル(SPU「最大+3倍」 お勧め度:★★★★☆)

 楽天モバイルが提供するスマホの「格安SIM」サービスになります。「第4のキャリア」を目指し楽天が最も力を入れている事業になります。他の大手キャリアに比べて圧倒的に価格が安いのが魅力です。またSPUが「最大+3倍」(基本「+2倍」で条件達成により更に「+1倍」)と非常にSPUへの貢献度合いが大きくスマホの契約変更時には一考の余地があります。
 ただし、サービスの品質に関しては疑問が残る部分も多く、大手キャリアに比べると、通信品質に不安定さがあります。また最近ではサービスの改悪が続いており料金0円プランが廃止される等若干迷走している状態でした。
 しかし、近日「auローミングデータ通信量の無制限化」、「auローミング地域」の拡大等がなされるというニュースが発表されました。また近々「プラチナバンド(通信品質が高い周波数エリア帯)」を手に入れられる可能性が出てきた等、良いニュースも出てきており今度の改善が期待できます。

楽天証券 + 投資信託(SPU「最大+0.5倍」 お勧め度:★★★★☆)

 「楽天証券」において投資信託を行うことでも、SPU「+0.5倍」を得ることが出来ます。倍率のアップも低く、達成条件も「当月合計30,000円以上のポイント投資(投資信託)」なので、簡単ではありませんが、お勧め度が高い理由は「NISA」や「新NISA」と併用が出来るという点があります。投資になじみのない方にはわかりづらいかもしれませんが、投資にかかる税金の優遇制度である「NISA」は非常に利用価値の高いサービスです。詳細は下記関連記事もご覧ください。
「楽天証券」は現在ネット証券会社としては「SBI証券」と並びトップを競い合っており、そのサービス品質は非常に高いため、将来投資をするつもりがあるなら口座だけでも解説しておいて損はありません

楽天経済圏のメリット

 楽天経済圏には以下のようなメリットがあります。

①楽天ポイントを効率良く貯めることが出来る。

 楽天経済圏のサービスは楽天ポイントを貯められるものが多くあります。また、楽天でサービスをまとめることで「SPU」のポイント倍率を高くなり、楽天市場での買い物で高いポイント還元率をン狙うことが出来ます。

②キャンペーン・セールを利用してポイントを稼ぐことができる。

 楽天の提供するサービスは、キャンペーン・セールが非常に多く活用すことで、楽天ポイントを大量に貯めることが出来ます。特に楽天市場で定期的に行われている、下記のキャンペーン等では一気にポイントを荒稼ぎすることが出来大変お得です。同時開催されているキャンペーンに関してはポイントの増加が重複するものも多く、ポイント還元がすごいことになることも良くあります。

毎月5と0のつく日はポイント5倍

 名前の通りのセールですが、毎月5と0のつく日は楽天市場での買い物でポイントがアップします。ただポイント5倍となっていますが実際には通常の「楽天会員:1倍」+「楽天カード:2倍」に、「毎月5と0のつく日:2倍」がつくので、実質はポイント還元が2%アップする形です。
 エントリーは必要ですが、特に難しい条件もなくカレンダーの日付によってポイントがアップするので非常にお得です。ちなみに支払いを楽天クレジットカードで行う必要があるので、楽天クレジットカードは必須です。

楽天スーパーセール

 年に4回(3月,6月,9月,12月)に開催される、キャンペーンです、その一番の目玉は「ショップ買い回りでポイント最大10倍」で商品を購入した店舗の数×1%分、購入時の楽天ポイントが増えます。これは、期間内に購入した全ての商品に適用されるので、楽天「SPU」と合わせるとポイントが20倍近くになることがざらにあります。また「セール」と名を打つキャンペーンだけあり、ショップ独自で値引きやポイント還元率をアップしている店も多くあり、実質半額以下になる商品も多くあります。楽天の定期開催の目玉キャンペーンの一つです。

楽天お買い物マラソン

 こちらは月に1回程度のペース(もっと頻繁におこなわれることもあります)で開催され、同じく一番の目玉は「ショップ買い回りでポイント最大10倍」になることです。「楽天スーパーセール」と内容がよく似ていますので、基本同じ感じと思って問題ないですが、こちらはセールとついていないためか、楽天スーパーセール程、ショップ側の値引き等がありません。ただ開催頻度が多いので買いたい商品が色々出てきたときに「買い物マラソン」が始まるまで少し待つといったことが出来ます。

③サービスの管理の手間が減る

 楽天のサービスは基本的に共通の「楽天ID」を使用して利用する(楽天証券等専用IDがあるものもある)ため各サービスの管理が非常に楽になります。

④併用することでよりお得になるサービスがある。

 様々な楽天のサービスを併用することで「SPU」倍率が上がり楽天市場での買い物がお得になることは上述しましたが、それ以外にもサービスを併用することで様々なメリットがあります。 
例えば「楽天モバイル」と「楽天ひかり」を契約すると、一年間「楽天ひかり」が無料になる。「楽天証券」での投資信託積立で「楽天クレジットカード」を使うとポイント還元がある等様々なシナジー要素があります。

楽天経済圏の注意点

サービスの過度な利用、楽天市場での無駄な買い物が増える

 楽天経済圏をりようしていると、つい「SPU」倍率を上げるために無駄な消費(「楽天ブックス」での本の購入や「楽天証券」での不要な投資等)をしてしまったり、「楽天スーパーセール」でポイント倍率をあげるために無駄な店で買い物してしまったり「ポイントを得るための無駄遣い」が増えがちになってしまうため自制が必要

ほとんどのキャンペーンにはエントリーが必要

 楽天のキャンペーンのほとんどは「エントリー」が必要な場合が多いです。またエントリーのにはほとんどの場合「ダイレクトメールの受取」等の条件があり(まあ正直それ程問題になるような条件はないですが)注意が必要です。

サービス内容の変更(ほとんどの場合改悪)が頻繁にある

 楽天においては、サービス内容の変更が非常に多く、そしてほとんどの場合改悪です。ただ最近は改悪続きで印象が悪くなりすぎているのを気にしているのか、ここ数回下表のようにいい内容の変更が続いています。いずれにしても、ころころとサービス内容が変わるので情報には常に耳を傾ける必要があります。

楽天証券  (2023年6月より 投信クレカ買付のポイント還元率がアップ
→0.2倍からカード種別により0.5倍から1倍
楽天モバイル(2023年6月1日より「au」ローミングエリア拡大&容量が無制限になる
→「au」ローミングエリアが都市中心部にも拡大、容量が5Gから無制限になる

まとめ

 楽天経済圏の「SPU」、メリット・デメリットについて解説してきました。楽天経済圏に関しては近年は少し改悪が続いており、別の経済圏も続々誕生してきております。しかし個人的な贔屓目抜きにしても今だ、その規模の大きさ、総合的なお得さで「楽天経済圏」に並ぶ経済圏は誕生していません。
 経済圏に関しては、利用するもしないも自由ですし、別に一つの経済圏にしか参加できないわけでもありません。様々な経済圏を利用する中で「楽天経済圏」も上手く利用していただければと思います。

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